スタバの桜フレーバーが発売されると、ふわり、春の気配が香りますね。
急にあたたかくなってきた、この季節
昔の人は、桜の木にうるしを塗って「簪〜かんざし〜」にしたといいます。
他にも柘植や桐の木、べっこう、縁起をかついで「鶴の骨」などでも、簪は作られていました。簪はひとつのジュエリー。古来より髪に煌めくようなアクセサリーをつけて、恋力をあげたり、女子力を鍛えていました。
桜の木で紡がれたかんざしには、憧れがあります。さわやかな春へと誘う予感がしますね。今回は、四季折々のかんざしを纏う、京舞妓さんの美人力！特集です。
ヘアスタイルの中に四季を挿す、舞妓さんの簪
出典 工房 摩耶 舞妓 季節の花かんざし
http://www1.odn.ne.jp/maya/kanzashi.htm
舞妓さんの髪飾りには、四季があります。
ヘアスタイルの中に簪を挿すことで、移ろう季節を表現しているのです。なので、1月には1月の花をモチーフとした簪をあしらいます。季節の花一覧が、ときめく雅さ。こころ華やぐ風雅な美しさですので、ぜひご覧ください。
【一月】
松竹梅、羽子板、糸車、寒菊、鶴など。
【二月】
梅、水仙など。蝶や結び文を添えることもあります
【三月】
菜の花（蝶を添えることも）、水仙、桃、牡丹
【四月】
水仙、牡丹、しだれ桜など
【五月】
あやめ、菖蒲、藤
【六月】
紫陽花・柳
【七月】
祇園団扇、金魚
【八月】
朝顔、すすき
【九月】
桔梗、萩
【十月】
菊
【十一月】
紅葉
【十二月】
まねき（歌舞伎役者などの名前を記す木の看板）、餅花
白い鳩に瞳をいれるジンクス
京舞妓さんの季節のかんざし、すっごく華やかでキレイですね……！
映画 『SAYURI』 にも使われたという簪は、絢爛豪華。ため息零れるような鮮やかさに胸がきゅっとなりました。
ちなみに1月は、1月1日〜15日までの松の内の間、乾燥させた稲穂にちいさな白い鳩をあしらった簪を挿します。
白鳩に、目は描かれていません。
挿す前にまず、自分で片目を筆で描きます。
もう片方の瞳は、舞妓さんが恋しいと想う人に描いてもらったそうです。そうすると、「願いが叶う」のだとか。
かわいい伝承ですね。
稲穂にも意味があって、「今年も一年、稲穂のように頭をたれて、謙虚に生きます。」というジンクスを刻んでいました。
桜の頃のキレイを纏う
いかがでしたでしょうか？
ヘアスタイルの中に、四季の花を纏うって素敵ですね。
舞妓さんの美学から、ちょっと学んでみたいなって思いました。
桜の頃には、桜の花を。季節にしっくりと合うキレイを纏っていけたら、素敵ですね。
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