皆さんこんにちは。
東京オリンピックでの日本代表の活躍、素晴らしかったですね。
4年に一度(今年は5年ぶりでしたが)の舞台で最高のパフォーマンスをするために
鍛え上げた究極の肉体は“美しい”の一言です。
「オリンピック選手のように…」とまでは言わずとも、
引き締まった体を手に入れたいと思う方は多いのではないでしょうか。
そのためには、運動して脂肪を分解し、筋肉を増やす必要があります。
前回は筋合成を高めるBCAAというアミノ酸を紹介しましたが、
今回は運動前の摂取で脂肪燃焼効果が高まる「カフェイン」について紹介します。
カフェインといえば、コーヒーに多く含まれている成分です。
眠いときに、目を覚ますために意識して飲んだりしますよね。
そのカフェインがもたらす「覚醒を促す作用」が脂肪燃焼効果を高めてくれること、ご存知でしたか?
カフェインを摂取すると、アドレナリンやノルアドレナリンが分泌されます。
それにより脂肪が分解され、脂肪が分解されたタイミングで運動することで、
脂肪がエネルギー源となり燃焼されやすくなるのです。
では、
カフェインを摂取した後、運動しなかったら、どうなるのでしょうか?
カフェインを摂取すると脂肪が分解されますが、運動しなければ脂肪は再合成されてしまいます。
もちろん、運動しなければ効果が全くなくなるわけではありませんが、
カフェイン摂取と運動はセットで考えた方が良いですね。
運動を開始するどのくらい前に摂取すれば効果が得られるのでしょうか?
運動開始30分~90分前の摂取で高い効果が得られるため、参考にしてみてください。
どれくらいの量のカフェインを摂取したらいいのでしょうか?
分かりやすくいうと、コーヒー1杯でおよそ100mgのカフェインが含まれています。
摂取量の目安としては、体重あたり3~4mgのカフェイン摂取が必要と言われていますので、
体重が50㎏の方の場合はコーヒー約2杯分が目安になります。
コーヒー2杯と考えると、結構多いですよね。
体重あたり2mgでも脂肪分解の効果が得られるという報告もあるため、
まずはコーヒー1杯分のカフェインで試してみるのも良いでしょう。
コーヒーが苦手という方はサプリメントでの摂取も検討してみてください。
今回は、脂肪燃焼効果を高めるためのカフェイン摂取についてお話をしました。
効率よく脂肪を燃焼させて、自分の理想のボディを手に入れましょう。
次回もお楽しみに。
参考文献 : Metabolic effects of caffeine in humans: lipid oxidation or futile cycling?
Kevin J Acheson et al. Am J Clin Nutr. 2004 Jan.